いざ、「起業をしよう!」と思っていても、
- 「何を売ればいいのかわからない(決まらない)」
- 「売るものがない」
という悩みを持つことも少なくはありません。
「何を売るのか」という、商品が決まっていなければ、次のステップに進むことができません。
今回は、そんな悩みを持つ人のために、商品を決めるときの考え方について話していきたいと思います。
目次
何を売ればいいのかわからない(決まらない)
まずはお金そのものについて理解する
何を売ればいいのかわからない(決まらない)という場合は、お金そのものについて考えてみるとよいでしょう。
お金そのものについて理解できていれば、お金が必要とされる理由がわかります。
- お金は(信頼があるから)みんなが価値のあるものとして認識しているからこそ、価値がある。
- お金は誰かの力を借りるために必要になるもの(誰の力も借りる必要がなければ必要ない)。
お金を稼ぐ方法(物々交換の仕組み)
お金が誰かの力を借りるために必要になるということは、誰かに力を必要とされればお金を稼ぐことができるのです。
自分が誰かの力になれることをすることによって、お金を稼ぐことができるようになります。
逆に、誰かの力を借りるために、お金を払うのです。
つまり、「お金」というものを介して、物々交換をしているのです。
起業する際も、自分の力を(お金を介して)物々交換してもらえるようになること、必要とされれば「お金」を稼ぐことができるのです。
商品を決めるときの考え方
上であげた考え方に基づくと、「お金」を稼げる商品は、「お金」と物々交換してもらえるものを選ぶべきだということです。
一見、当たり前のように思えるかもしれませんが、商品が売れない原因を辿ると、ここにたどり着きます。
それは消費者(お客さん)が「お金」と「商品」を交換したいと思っていないからです。
私たちが持ち歩いている「お金」は、いろんな商品と引き換えできる引換券のようなものであり、私たちはそれを必要に応じて利用しています。
・100円使うくらいなら我慢しよう(代替性…他のものが買える)
・みたことのあるメーカーだ。この飲み物はおいしくない(信用面)
上記の例で考えれば、100円と交換に値するもの(100円で買うとお得)だと判断されれば購入してもらえます。
代替性・信用面
代替性・信用面は相互的なものです。
つまり、片方が良ければもう片方も良くなることがあり、片方が悪くなればもう片方も悪くなることがあります。
ミラージュソーダは「ヤクルト」が販売しているヤクルトのソーダのようなものです。
商品の購入を検討している際に、購入したことがある人は、味を知っているので、金額と信用(飲み物の購入そのものを含む経験による信用)が判断材料となります。
購入したことのない人の場合は、金額と信用(メーカー+これまでに飲み物を購入した経験)に加えて、パッケージのデザイン(印象)等で判断します。
100円程度の買い物の場合、雰囲気(印象)さえ良さそうであれば購入する人もいますが、これは別の回で説明します。
このとき、メーカーがヤクルトでなく、聞いたことのないメーカーであったら迷う人もいますし、不祥事を起こした会社であれば避けることもあります。
不祥事を起こしたメーカーの商品が、他も商品と同じ100円であっても、信用のできないものであれば、100円の価値がないと判断して購入を避けてしまうこともあるでしょう。
何を売るのか決めるヒント(まとめ)
つまり、売れる商品とは、「その金額と交換してもいいと思えるもの」です。
その商品が、信用できないと思われているものであれば交換されにくく、信用できるものであれば交換されやすくなります。
したがって、商品は、「その金額と交換してもいいと思えるもの」を設定すればいいのです。
では、具体的になにを売ればいいのか…?
自分が商品を購入する際に置き換えてみても、上記の例と同じような思考で購入する場合が多いと思います。
よくある間違いとしては、自分勝手に金額と商品を設定することです。
自分が勝手にお得だと思って金額設定をしたとしても、消費者から「お金」と「商品」を交換したいと思ってもらえなければ、その商品は売れません。
もちろん、自分勝手に金額と商品を設定して成功したビジネスもありますが、それは結果的に、その商品の消費者が「お金と交換したい」と思ったからこそ成功したのであって、消費者から「お金」と「商品」を交換したいと思ってもらえなければ、その商品は売れないのです。
起業の商品ってどう決めればいいの?|お金を稼ぐ商品とは は以上です。
次の記事では、「具体的に何を商品にすればいいのか」というところにポイントを当てていきたいと思います。