これまでの記事で、人によって成功というものの感じ方は異なり、なにを重視(求めるものと)しているのか、なにを重視していないのかによって、目標(≒成功)が異なってくることを述べてきました。
今回はその目標から、実際にどうやって稼いでいくのかということをみていきます。
お金って・・・?
私たちは、なんのためにお金を稼ぐんですか?
この、お金がなにかを理解する作業が大事なんです。
お金を稼ぐ理由
イギリスで1年間お金を使わずに生活する実験をした29歳の若者がメディアで紹介されるや、世界中から取材が殺到し、大きな反響を呼んだ。貨幣経済を根源から問い直し、真の「幸福」とは、「自由」とは何かを問いかけてくる、現代の『森の生活』。
以前、極端な例として、この本を紹介させていただきました。
なんのためにお金を稼ぐのか?
という問いに対して、「生活していくため」「生きるため」「やりたいことをやるため」など、様々な答えがあると思います。
どれも間違いではありませんが、「お金」というのは必ずしも必須のものではありません。
そして私達がお金を稼ぐことの本当の意味は、他人の力を借りるためなのです。
他人の力を借りるためにお金を稼ぐ
元々は、物々交換が主流でした。
例えば、あなたが八百屋さんで魚がほしかったとします。
しかし物々交換でお魚を手に入れるためには、野菜が欲しいと思っているお魚屋さんを探さなければいけないので、物々交換をするのは大変です。
さらに、野菜がほしいと思っている本屋さんがいて、本がほしいと思っているお魚屋さんがいたとします。
物々交換では、この3者の間での交換は成立しづらいです。
八百屋さんは、お魚がほしい。
お魚屋は、本がほしい。
本屋さんは、野菜がほしい。
こういった問題を解決できるのが「お金」という共通認識の価値なのです。
「お金」というものに対して、誰も価値を感じていなければ、それはただの紙切れだったり物体と変わらないのです。
遊戯王カードであったり、アイドルのライブのチケットが「お金」と交換されることがあります。
それは、そのカードであったりチケットを「お金」と同じ価値以上のものを感じるから、お金というものと交換がされるんですよね。
ビットコイン(仮想通貨)や、金券チケットも「お金」と同じ価値があると考えられるから「お金」と交換されたりするんです。
つまり、「お金」というものは物々交換の手間を省略するための手段なのです。
先ほどの3者(八百屋、魚屋、本屋)の交換であっても、「お金」というものに対して3者が「価値のあるものとして」共通認識を持っていれば成り立つのです。
お金という共通認識のある価値
お金以上の価値
なぜ、みなさんは「お金」というものに価値を感じるのでしょうか?
「お金」というものは、みんなが価値あるものとして感じているから価値のあるものなんですよね。
日本銀行(日本円)が信頼ある機関(価値)として人々に認められているから、日本紙幣に価値があるのです。
人々が「価値のあるもの」として認めている日本紙幣をみさかいなく(ものすごく多く)量産したりした場合や、突然食糧危機のような状況になれば、今のお金は価値のないものとなります。
明日のごはんさえ確保できない状況では、その少ない食料は「お金」以上の価値があります。
10人が住んでいる町があったとします。食料を1人分もっている八百屋さんが1人います。その人以外は食料を持っていないとします。つまり、残りの9人は食べるものがなくて生きていられるかわかりません。
そこに食料を持たないお金持ちの人が1人いたとします。
そのお金持ちが食料を得るために八百屋さんに対して大金を払って食料を購入しようとしたとき、この交換は成り立つでしょうか…?この場合、お金というものを必要なものと交換できる「信頼」がありません。
上記の例は極端な例ですが、ここで重要なことは、誰の力も借りる必要がなければ、お金というものは必要ないのです。
いいかえれば、お金は誰かの力を借りるために必要になるものなのです。
まとめ
- お金は(信頼があるから)みんなが価値のあるものとして認識しているからこそ、価値がある。
- お金は誰かの力を借りるために必要になるもの(誰の力も借りる必要がなければ必要ない)。
お金を稼ぐ方法
お金が誰かの力を借りるために必要になるということは、誰かに力を必要とされればお金を稼ぐことができるのです。
自分が誰かの力になれることをすることによって、お金を稼ぐことができるようになります。
そして、誰かの力を借りるために、お金を払うのです。
つまり、「お金」というものを介して、物々交換をしているのです。
起業する際も、自分の力を(お金を介して)物々交換してもらえるようになること、必要とされれば「お金」を稼ぐことができるのです。
では、具体的にどういったものに取り組めばいいのでしょうか…?
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